コストダウン豆知識

坪単価の考え方
単価:1万●千円ってホント!?

インターネット上で「全て込みで坪単価1万●千円前後」と記載しているサイトがありますが、実際には「解体後の廃材処分費は含まれていない」というように、表示価格だけ安く見える方法で集客している業社もおります。

解体工事後に廃材を処分するという工程は必ず生じます。また、通常の建物で坪単価1万円台で全ての解体工事を終えられるという事もありえません。

知識の少ない消費者を騙すような巧妙な手口が横行しておりますので、十分ご注意ください。

代表的な見積り内訳例
参考例:木造2階建30坪

  1. 建物解体
    ¥750,000
  2. 足場・養生
    ¥121,000
  3. 重機回送費
    ¥50,000
  4. アスベスト調査諸経費
    ¥50,000
  5. 物置
    ¥25,000
  6. ブロック塀
    ¥50,000
  7. 浄化槽
    ¥30,000
  8. 井戸
    ¥30,000
  9. 庭石
    ¥27,000
  10. ¥50,000
  11. カーポート
    ¥50,000
  12. 庭木
    ¥40,000
¥971,000
¥302,000
合 計 ¥1,273,000
(税別)

上記の例ですと、建物本体の解体費用は①〜④までの項目が該当し、木造二階建て30坪の解体費用は約97万円(税別)となります。
しかし、⑤〜⑫までの項目がある場合は付帯工事となり、その金額は34.9万円(税別)となります。(※あくまでも参考となります)

また、外壁材や屋根材にアスベスト(非飛散性)が使用されているケースや、前面道路幅が狭いなどの条件があると、解体費用は割高になる傾向です。

このように、解体見積りは物件の概要や周辺の立地条件などによって大きな違いが出てきます。

インターネット上の見積り金額は参考程度にとどめておきましょう!

「解体」と「建築」は分けて発注!分離発注でコストダウン!?

分離発注とは

このケースの場合、ハウスメーカー(住宅販売会社)や工務店と住宅建築までの一括契約をせずに、解体工事は専門の業社と直接契約する事をいいます。

施主→解体と建築を別々に発注

分離発注の最大のメリットは「コストダウン!」

建築と解体を別々に頼むメリットは、なんといってもコスト面です。

解体業社に直接発注することで中間マージンがなくなるので、約20〜30%の工事費用が節約可能とも言われています。

住宅施工会社(ハウスメーカーや工務店)は下請けの解体業社に解体を依頼するので、解体工事の見積りは高くなりがちです。

また、実際に施工する業者と直接話ができるため、明朗な見積りはもちろんのこと、話のいきちがいを等のトラブルが発生しにくくなります。

解体費用を安く抑え、少しでも建てる予定の家に予算をかけたいと思われるなら、買いたいと建築の分離発注を検討するべきです。

住宅施工会社から解体見積りを出してもらい、「相見積りしたいので、自分で解体業者を探してもいいか」と確認を取ってみてください。
(ここで難色を示す会社は解体費をかなり上乗せしている可能性が高いです!)

下記の図で簡単にいくつかのケースで解体費用を比べております。

業者別の費用比較図/解体業者に直接依頼すれば中間マージンがなくなり、費用が安くなります

当社の解体費用例

※参考価格(一例)となります。

木造2階建解体工事

50 220万円

鉄骨造二階建解体工事

43 195万円

鉄骨造4階建解体工事
※アスベスト除去工事費用別途

208 1080万円